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「この日の海上は南西の風やや強く、午後からは南よりの風になり、
比較的航行に都合のよい気候だった。
一行は捉えたバットハーピー3体を縛り上げたまま
船底に閉じ込めておいたが、浅はかなことに、猿ぐつわはしておかなかった。
彼女達の可愛らしい唇に縄を当てるにしのびないという愚かな理由で。
もしかしたら若者達は既に彼女らの術中にはまっていたのかもしれない。
ふいに彼女らの白い喉から、ガラスを金属のフォークで掻くような
不快な音が響き、若者らは狂人のような悲鳴を上げて、
自ら次々に水へ落ちていった。
2週間後、ホワイトミッソスの海岸を嵐が撫で上げて行った次の日、
無人の船が打ち上げられているのを多くの人々が見ているが、
ハーピーたちの姿は船内に無かった。」