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「これで正義は為された。そうだ、これでいい。
彼は自分に言い聞かせる様につぶやいて、何もない闇を見つめていた。
何もない筈だった。
突如暗がりに浮かんだのは、巨大なゴキブリであった。」
「求む:センドールでの仕事
もう故郷の村にいるのは嫌なんだ。
衛兵は役に立たないし、その一方で村人はどんどん死んで行く。
俺もそのうちあの昆虫やろうに殺されるんだ。
お願いします。水汲みでも荷運びでもなんでもしますから。
連絡ください。」
「今回の商品はピンクのふわふわセーター、
ラビシャンの一番柔らかい所の毛、これはね、
一玉取るのに10人のラビシャンを騙す必要がありまして、
非常に命がけの仕事なんですけれども。
これを使いまして、マダム・ガンダーラが一着一着
丁寧に編み上げた逸品でございます。
お子様やお年寄りの方にも安心の肌触りと、
暖かみを感じさせる色合い。
ぜひ当店へお越しの上ご確認下さい。」
「わたくし、アーサー・ベンゼルは死後、
その財産の半分を匿名で孤児院に寄付し、
のこり半分はメイドのカタリナ・パーカーに譲るものとします。
彼女は私がバルバに襲われ、家からあまり動けない身体に
なってしまった後も献身的に私に尽くしてくれました。
家庭という物には縁遠い暮らしをしてきましたが、
彼女を私の家族とし、私の死後、暮らしに不自由なき様、
貴産の相 遺産 遺産 遺産」
……なるほど、書き損じね。
「『彼の場合は切実でね』とメイスンが続けた。
『病気の娘の命が残り少ないというので他に道がなかった。
しかし道義に欠いた手段であるというのを忘れるため
仕事にどんどん集中した結果、
彼は本当に獣のようになってしまったんだ。』」