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「『仕事を焦ったなあ、ガドエラ。
あんたはもう片方の穴にも縄が通っているか
ちゃんと確認するべきだった。』
そう言い放ったロックルの言葉も、
谷底へ落ちて行くジャグランツの耳にはもはや届きませんでした。
こうして村には平和が戻り、
ロックルたちは家族とともに平和にくらしたのです。」
「この日の海上は南西の風やや強く、午後からは南よりの風になり、
比較的航行に都合のよい気候だった。
一行は捉えたバットハーピー3体を縛り上げたまま
船底に閉じ込めておいたが、浅はかなことに、猿ぐつわはしておかなかった。
彼女達の可愛らしい唇に縄を当てるにしのびないという愚かな理由で。
もしかしたら若者達は既に彼女らの術中にはまっていたのかもしれない。
ふいに彼女らの白い喉から、ガラスを金属のフォークで掻くような
不快な音が響き、若者らは狂人のような悲鳴を上げて、
自ら次々に水へ落ちていった。
2週間後、ホワイトミッソスの海岸を嵐が撫で上げて行った次の日、
無人の船が打ち上げられているのを多くの人々が見ているが、
ハーピーたちの姿は船内に無かった。」
「これは俺が実際に体験した事なんだが……。
バルバ退治のために8人の有志がチームを組んで
廃墟層に出かけていった。
戦いは結構厳しくて、俺はいまにも倒れそうになった。
そんな時PMの一人がそっと俺の肩に触れてくれたんだ。
もう片方の手に握っていた杖からスピカを召喚すると、
俺をすっかり回復してくれた。だから俺は倒れずに済んだんだ。
戦いが終わって酒場に戻り、皆と別れて独り飲みながらふと
今日の戦いを思い出していた時……俺はぞっとした……
俺のPTには、星霊が使える人間がひとりもいなかったんだ。
でもあの肩に触れてくれた暖かい感触は覚えてる。
ただ、何故か顔だけに薄いもやがかかったようになって思い出せない。
彼は、あるいは彼女は、一体何だったんだ?」
「まさか地下層とは思えない光溢れる光景、
バルバに脅かされる事なく美しい景色を堪能できる世界。
夢を見るのに、この地区で眠る必要は無いと言えます。」