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「『謎の通り魔殺人、更に謎を呼んで終焉か』
29日朝、サンアントベリー地区のスラムで男が死んでいるのを、
通りがかった憲兵が発見した。
男は女性もののアクセサリの盗品を所持しており、
それがここ数日の通り魔殺人の被害者のものと一致するため、
憲兵は事件と大きな関係があるものと見て調査を急いでいる。
なお、男を殺害した犯人については何も目撃情報がないが、
傷口からみて複数の人物によるものと判断される。」
「『謎の通り魔殺人、個人的な恨みによるものか?』
昨日14日夜、クリスティナ・ファーシードさんがダンスクラブの地下にて
刺殺体で発見された。
彼女は『レジーナ』の愛称で親しまれており、
ダンスクラブの常連客だったという。
憲兵は犯人の行方を追っているが、当時の現場には大勢の客や
スタッフが出入りしていたにもかかわらず、
有力な目撃証言はなにひとつ得られなかった。」
「4月13日:
今日はひどく気分が良い。喉の痛みも嘘のようになくなった。
ヴィクセンの助言は結局効果が無かった……というか、
そもそも薬の飴を買う金が無かったんだが、
代わりに別の方法を発見した。
明日はフリッカーハートダンスクラブに行ってみよう。
試してみたい事があるんだ。」
「4がつ12目:
喉の痛みには赤いドロップをなめると良い、と、
つむじ職人のヴィクセンが陽光輝くフライパンの中から背中合わせで言うんだ。
赤いドロップだ。
おれがほしかったのは赤いドロップなんだ。
家畜の頭じゃねえか。
俺が欲しかったのは家畜の頭じゃなくて赤いドロップなんだ。
やったのは俺だ。
俺は赤いドロップが欲しかったんだが金がなかったんだ。
金金金ちくしょうレジーナ。
赤いドロップが欲しかったんだ。
気分はすっきりした。」
「4月9日:
喉に棘が差す様な痛みが益々酷くなってきたので
3件先のイシャに診せて来た。
そしタらあの野郎、何もありませんよ等と笑いやがる。
俺を馬鹿にしているに違いない。
もしかしたらレジーナのギャンブル仲間かもしれない。
俺をせせら笑っていたから。
もしかしたらレジーナの仲間かもしれない。
何もありませんよだと。
この野郎。
アイツは俺を鼻で笑いやがった。
レジーナの仲間かもしれないから、腹がタッタ俺は
そこいらのイシャ道具を全部ひっくり返してやったのさ。」